純朴な青年がたどった30年の足跡
新沼の謙ちゃんも30周年突入ですか!
ワタシとしたことが、この3枚組記念アルバム「 新沼謙治歌手生活30周年記念アルバム 限りなき未来へ 」の発売を全然知らなくって、つい最近友人に教えてもらったのです…。
ワタシにとっての謙ちゃんは、やっぱアイドルです。彼をアイドルと認めない人も多いんですけど、月刊明星の表紙を飾ったほどですから、誰が何と言おうとトップアイドルの1人だったことに間違いありますまい。
さて、これはファンが待ちに待ったシングル完全収録の記念盤。
大好きな「 おもいで岬」をはじめ、76年の新人賞を総ナメにした大ヒットチューン「嫁に来ないか」、歌い継がれる名曲「ヘッドライト」など、初期の粒よりの青春歌謡は秀逸ですよね。
シャイで朴訥とした雰囲気でありながら、恐ろしいまでの美声…。
スタ誕で、左官屋さんだったことを欽ちゃんに突っ込まれてはにかんでいた謙ちゃん。あの笑顔をワタシは忘れることはないでしょう。
「村祭りの前に」など好きな曲は多いけど、個人的には、恥ずかしがりながらのアクションが素敵だった「ちぎれたペンダント」がその最高峰だと思っております。
78年の「北挽歌」あたりからは演歌にシフトしまって、なんだか遠のいてしまいましたが、着実に歌唱力はアップしていたようで、「 津軽恋女」を初めて聴いた時、鳥肌が立ってしまったことを思い出します。
このベストには最新シングル「飛行機雲/左官職人 こね太郎」(「左官職人 こね太郎」はなんと本人が作詞作曲)までの全50曲を収録。
ここまで一気にシングルがそろうことって、謙ちゃんの場合、たぶん初めてだと思います。
ちゃんと聴いたことのない方、ディスク1だけで結構ですから、聴いてみてくださいね。
(2005.6.8)