夏休みに姿を変えた…ソフトロック・ドライヴィン
さぁさ日本の夏休み、お直し前のミコみたくダンゴっ鼻をふくらませ、歌いましょう!V・A・C・A・TION!
と、夏休みがまちどおしいのは世の習いですが、そんな気持ちにさせるという触れ込みの昭和歌謡コンピシリーズの登場です。
「 まちどおしい夏休み~海編 」「 まちどおしい夏休み~山編 」「 まちどおしい夏休み~ドライブ編 」という3タイトル、昔、夏休みのリゾート地で流れていた曲というコンセプトらしいのですが、コロムビアらしく、海編と山編はとにかく年代がバラバラで、60年代和製ポップス、GS、アイドル歌謡が渾然一体になったちょっと消化不良盤…。
ナベプロ音源など他社のものも含まれてますけど、榊原郁恵に西郷輝彦とか、真理ちゃん、河合奈保子と来た後に舟木一夫に小坂一也の流れってどーよ。
少なくともワタシの知る限り、7、80年代の海の家はこんなにグチャグチャではなかった…。
とのっけから否定的で恐縮ですが、ご安心あれ、「ドライブ編」だけは別格です。というのもコレは、1996年に一挙リリースされた土龍団監修の名コンピ「SOFTROCK DRIVIN'」シリーズ、「コロムビア編~愛のひととき~」の復刻盤。
現在の和製ソフトロック、ラウンジ歌謡ブームに先鞭をつけたと言っても過言ではない1枚だからです。
このコロムビア編、ワタシは特に好きでして、ずーっと愛聴しております。
ヒデとロザンナ、いしだあゆみ、ミコ、辺見マリ、可愛和美、平山三紀、伊東ゆかりらの、従来のイメージとは違うとにかくオシャレなサウンドで構成された曲が、これでもかといわんばかりに流れてきます。
マチャアキの名盤「サウンドナウ!」の一部が聴けるということで、コレが「 しんぐるこれくしょん 」で復刻される前までは筒美フリークの間で話題になっておりました。
しかし、夏休みというイメージはないんですけど…。ま、コレが復刻されたことだけでも、この企画の価値はあると思うので、よしとしましょうかね。しかし、このジャケット、ヒド過ぎる…。
(2005.5.10)