ナツメロ喫茶店

 ビバ!旧譜の新譜。紙ジャケからBOXまで、ナツメロ復刻盤&再発盤、コンピ盤などのレビューコーナーです。

#1261
ヒデとロザンナ/ゴールデン☆ベスト
(2025.11.26発売、WPCL-20041、¥2,200<税込>)

G☆B3作目にして、ついにワーナー時代が!

 パッケージとしては依然停滞というか、衰退の一途をたどるCD復刻や再発にあって、昨年からコンスタントなリリースが続いているワーナーの「ゴールデン☆ベスト」シリーズ。
 最後発だったこともあるでしょうが、第1弾6タイトル( こちらで紹介)を皮切りに、第2弾3タイトル( こちらで紹介)、第3弾3タイトル( こちらで紹介)、第4弾5タイトル( こちらで紹介)、第6弾4タイトル、第7弾4タイトル、第8弾3タイトル( こちらで紹介)と活発で、この11月には第9弾3タイトル「 ゴールデン☆ベスト MOON DOGS」「 ゴールデン☆ベスト BON CHIC」「 ゴールデン☆ベスト ヒデとロザンナ」の発売が決定しました。
 
 今回、大プッシュしたいのは、もちろんヒデとロザンナの「 ゴールデン☆ベスト ヒデとロザンナ」。コロムビアから移籍後、すなわち結婚とロザンナの出産を経て復帰した76年からヒデが病に倒れる89年までのワーナー時代を網羅したベストアルバムです。
 「ゴールデン☆ベスト」としては、コロムビア時代の2種(コロムビア時代の全シングルにワーナー時代の作品も追加した1枚物「 ゴールデン☆ベスト ヒデとロザンナ」/UHQCDバージョンは「 ゴールデン☆ベスト ヒデとロザンナ UHQCD」、由紀さおりが「1969」= こちらで紹介=でカバーし世界的評を得た「真夜中のボサ・ノバ」を中心にした2枚組「 ゴールデン☆ベスト ヒデとロザンナ 真夜中のボサ・ノバ」)に続く3作目となります。
 
 ヒデロザは、数々のキャリアを持つヒデ(出門英)がイタリアから来日したロザンナ(2017年に日本に帰化)と68年に結成した男女デュオ。コロムビアから発売されたデビュー曲「愛の奇跡」が大ヒット、その後も独特のハーモニーで「愛は傷つきやすく」などの大ヒットを連発しましたが、ワーナー時代はロザンナが第2子、第3子の出産や子育てで忙しかったこともあり、ヒデがソロで活動した期間も長く含みます。
 ヒデとロザンナ名義では通算でシングル12枚(ヒデとロザンナ+かずきくん名義による企画盤「ボクは金魚のチビタレメ」を含む)、オリジナルアルバム4枚(コロムビア時代の未発表音源も多数収録した20周年記念盤「愛はいつまでも」を含む)をリリース。
 レーベルは、最初が小柳ルミ子(77年の大ヒット「星の砂」はヒデの曲です)と同じリプリーズで、途中から自らのディスコ・ボランテ(リプリーズのレーベルメイトであった、さだまさしのフリー・フライトみたいなものでしょうか)となっております。
 
 収録曲の全貌はまだ明らかになっていませんが、今回は1枚物ですので、移籍第1弾となった「わんぱくパック」(「おはよう!こどもショー」内のミュージカル映画主題歌)をはじめ、サーカスも一部歌詞を変えてカバーした「さらば愛の季節」(東海林修先生による大名曲!橋本淳さんの“ヒロシ~!”には賛否両論あってサーカスは改詞していますが)、「女ねずみ小僧」のテーマ曲にして初代主題歌のセルスターズ「急げ風のように」を改詞改題した「真夜中の子守歌」、そしてユーミンが作詞した「追想/心を許して」「あなたとともに」、ラストシングルのカップリングとなった最大のヒット曲のリメイク「愛の奇跡'89」などなど、シングル曲中心になる模様。
 
 ただ、ヒデロザの場合、販売チャネルの異なるワーナー時代の廉価盤ベストとして「スーパーベスト・コレクション」や「ベストアルバム」、TSUTAYA限定の「スーパーベスト」が2000年代後半に出ており、シングルA面は網羅できるようですので、今回は収録時間が問題なければレギュラーシングル11枚22曲のシングルAB面コンプリートになるのか、はたまたアルバム曲もふんだんにチョイスされるのかが鍵になると思います。
 
 ちなみに、ワーナー時代の一般市販ベストCDとしては、85年にコロムビア時代より早く出た「ベストセレクション16~灯(あかり)を消すまえに」が最初だそうですが、以降は、ヒデが逝去した90年の追悼盤「ベスト・コレクション~愛の軌跡」(ソロを含む)と、15年のブランクを経た2005年の9曲入り「究極のベスト! 」が最後だったので、今回が20年ぶりとなります。
 
 オリジナルアルバムとしては、89年にCDとして発売された20周年記念盤「愛はいつまでも」のほか、ヒット曲の新アレンジ・メドレーを含む77年の「追想」が94年にQ盤・音泉シリーズでCD復刻されただけで、東海林修さんがサウンドプロデュースを手がけた77年の「WALKIN' AGAIN」と、79年のほぼベスト盤といえる「愛のハーモニー」が残っていますが、今回を機に配信スタートとなるでしょうか。
 
 というワーナーのゴールデン☆ベスト第9弾。個人的には幼児の頃にキャンペーンで来たヒデ(コロムビア時代)にだっこしてもらい、小6の時には公録で来たヒデ(ワーナー時代)からサインをもらった経験がありますので、今回のヒデロザのリリースを諸手を挙げて喜びたいと思います。
 
 さて、今後ワーナーに期待したいラインアップとしては、やっぱり増田けい子(いしだあゆみ「おもいでの長崎」を改詞改題リメイクした筒美京平作品「シングル・ガール」の収録を切望!)のコンプリート一択でしょうか。ベストには曲数が足りないスタ誕出身の兄妹デュオ・ポップコーン(イロモノっぽいイメージですが、バラード「花にたとえれば」が秀逸です)は配信でもいいのでデジタル化されることを祈っております。
 
 

(2025.9.24)

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