ナツメロ喫茶店

 ビバ!旧譜の新譜。紙ジャケからBOXまで、ナツメロ復刻盤&再発盤、コンピ盤などのレビューコーナーです。

#1260
中島みゆき/Singles 2000
(2025.12.17発売、YCCW-10432、¥3,500<税込>) *Blu-spec CD2
*THE FILM of Nakajima Miyuki Ⅱ(Blu-ray:YCXW-10038、¥5,500<税込>/DVD:YCBW-10112、¥4,950<税込>)も同時発売!

みゆきサン50周年、シリーズ第3弾のリマスター盤!

 1975年9月のデビューですから、今月でめでたく50周年を迎える中島みゆきサン。
 昨年は、東京と大阪の2会場でコロナ明け初のコンサート「歌会VOL.1」を開催。幸運にも拝見することができ、慈愛を増した歌声とメガネ姿のみゆきサン(コンサートでは初めてではなかったでしょうか)に感銘を受けたことでしたが、今春にはそのライブBlu-ray「 中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」」&DVD「 中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」」とCD「 中島みゆき コンサート「歌会 VOL.1」-LIVE SELECTION-」をリリース。オリコンではDVDが1位、CDは9位をマークと、根強い人気を見せつけました。
 
 今夏には、ご自身の歌唱ではありませんが、工藤静香さんへの提供作として書き下ろした新曲「海燕(かいえん)」を発表。さらに、工藤さんは第3弾となる中島みゆきカバーアルバム「Love Paradox」( こちらで紹介)もリリースし、大半をみゆき作品で構成したコンサートツアー「Shizuka Kudo Live Tour 2025 Love Paradox」を行ったり(オープニングは「あの娘」だったとか!)、NHKの「The Covers」の特別企画“中島みゆきディープ・ナイト!”にも出演したり。みゆきサンに言及する機会も増えていましたし、各地を巡回している中島みゆき展の盛り上がりも相まって、何だかみゆきサンデビュー50周年へのカウントダウンのようにも感じておりましたが、ここに来てゾクゾクとみゆきサン自身に関する新企画が発表されております!
 
 田家秀樹さんのラジオ番組での瀬尾一三さんとの対談を書籍化した「 「J-POP LEGEND CAFE」 ARTIST selection Vol.1 中島みゆき [ Rolling Stone Japan編集部 ]」の出版をはじめ、来年1月の映画「中島みゆき 劇場版 LIVEセレクション2」の公開など、ファンにとって見逃せないニュースが目白押しですが、その中で注目したいのはやっぱり音楽ソフトのリリース。
 リイシューものではありますが、ベストアルバム「 Singles 2000」のリマスター盤とミュージックビデオ集「THE FILM of Nakajima Miyuki Ⅱ」(DVD「 THE FILM of Nakajima Miyuki II」とブルーレイ「 THE FILM of Nakajima Miyuki II」)の発売です。
 
 ピックアップさせていただく「 Singles 2000」は、元々はシングルコレクション「Singles」シリーズの第3弾として2002年4月に発売されたもの。
 94年から2000年までのシングル両面、すなわち「空と君のあいだに/ファイト!」から「旅人のうた/SE・TSU・NA・KU・TE」「たかが愛/目を開けて最初に君を見たい」「愛情物語/幸せ」「命の別名/糸」「瞬きもせず/私たちは春の中で」「地上の星/ヘッドライト・テールライト」という7枚14曲が、シリーズの様式である新しい順に収録されています。
 タイアップ全盛期、メガヒット時代のシングル集というだけあって、A面はすべてドラマや映画の主題歌などのタイアップ付きで、広く知られたナンバーがずらり。
 「命の別名」「SE・TSU・NA・KU・TE」「目を開けて最初に君を見たい」や小林幸子への提供曲のセルフカバー「幸せ」などオリジナルアルバム未収録のナンバーや、アルバムとは異なるバージョンも多数という側面に加え、オリコン1位獲得シングルが3枚(「空と君のあいだに」「旅人のうた」「地上の星」)も入っていますし、「ファイト!」「糸」といった過去の名曲の再評価が進んだことや、発売元がポニーキャニオンからヤマハに移っての初ベストとなったという事実も含め、みゆきサンのキャリア上でも大きな意味を持つベストアルバムではないかと思います。
 実際、ロングセラーを記録し、17年の歳月をかけてミリオンセラーを達成。シリーズの中で最も高いセールスを誇っていますからね。
 
 今回は、昨年出たリマスター盤「Singles」( こちらで紹介)と同様、瀬尾プロデューサー監修のもと、LAの巨匠エンジニア、スティーブン・マーカッセンがリスマタリングを担当。より豊かなサウンドがBlu-spec CD2でさらにクリアな音質になっているそうです。
 購入者には先着特典としてペーパーコースターが用意( Amazonではメガジャケも!)されているそうですから、予約の際には特典が付くショップかどうか確認をお忘れなく。
 
 今回、「Singles II」を飛ばして「Singles 2000」になったのはどうしてか分かりませんし、次はリマスターではなく第4弾の「十二単~Singles 4~」に続く第5弾(6枚12曲なのでアルバムとしては成立すしますよね)かもしれませんが、個人的には新企画としてデビュー曲の「アザミ嬢のララバイ/さよならさよなら」から最新シングル「心音/有謬の者共」までが順番に収録されたコンプリート・シングルコレクションBOXを切望しております。
 パッケージもののリリースがどんどん少なくなっておりますが、50周年というアニバーサリーイヤーですし、何とか出ないものでしょうかね。
 
 なお、みゆき作品の第一人者といえば研ナオコさんですが、昨年には、70年代にベストセラーを記録した「NAOKO vs. MIYUKI」の新編といえるアナログ盤作品集「中島みゆき作品BESTアナログ」( こちらで紹介、選曲や解説など監修を担当させていただいております)や、みゆき作品の新録カバーを含むいぶし銀の最新アルバム「今日からあなたと… Starting today, with you」( こちらで紹介、 特設サイトで解説を担当させていただいております)をリリース。いずれもみゆきファン必聴の仕上がりとなっておりますので、未聴の方はこの機会によろしくお願いいたします!
 
 

(2025.9.11)

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