ナツメロ喫茶店

 ビバ!旧譜の新譜。紙ジャケからBOXまで、ナツメロ復刻盤&再発盤、コンピ盤などのレビューコーナーです。

#1262
河合奈保子/NAOKO ANTHOLOGY SONGS
(2025.12.24発売、COXAー1401~4、¥25,080<税込>) *4枚組Blu-ray BOX

カナリーガール45周年、TBS歌唱映像集の続編!

 今年デビュー 45周年を迎えたのは、80年代アイドルブームに先鞭をつけた1980年組。
 記念企画としてはツートップの田原俊彦さん( こちらで紹介)と松田聖子さん( こちらこちらなどで紹介)を筆頭に、柏原よしえ(芳恵)さん( こちらで紹介)ら現役組のリリースが目白押し。
 新企画ではありませんが、比企理恵さん( こちらで紹介)や甲斐智枝美さん( こちらで紹介)は過去のベストアルバムが再プレスされたり、魅力的な新人アイドルがゾクゾク登場した80年はやっぱり当たり年だったことを再認識した次第です。
 
 また、記念リリースはないものの、岩崎良美さんはお姉さんとのFantastic Concertツアーを行っていますし、演歌勢のトップだった松村和子さんも露出が増えるなど、レコ大新人賞に輝いた面々の活躍も聞かれていますが、なかなか情報が出てこなかったのが、カナリーガールこと河合奈保子さん。
 現役でなくともファンの熱狂ぶりと純度は折り紙付きで、これまでの周年の盛り上がりはすごく、CDやDVDも出し尽くされた感があったのも確かですから、このまま終わるのかと思いきや! 豪華なクリスマスプレゼントが届けられることになりました!
 
 それが、TBSでの歌唱映像を厳選収録した「 NAOKO ANTHOLOGY SONGS [4Blu-ray Disc+ブックレット]」! 堂々4枚組のBlu-ray BOXです。
 
 奈保子さんのTBS映像集といえば、40周年時の2020年、「ザ・ベストテン」「8時だョ!全員集合」「たのきん全力投球!」などの歌唱シーンを集めたDVD-BOX「NAOKO ETERNAL SONGS」( こちらで紹介)が出ていますので、今回はその続編といいますか、補完編といった内容。
 ただ構成が、DISC1と2が「in ザ・ベストテン」と+α、DISC3が「In たのきん全力投球!」となっているので、一瞬「NAOKO ETERNAL SONGS」と同様かと思ってしまいますが(DISC4は前回収録のない「awarded 日本レコード大賞」)、すべて初商品化の秘蔵映像で、収録時間は271分。「ピンキーパンチ大逆転」「パリン子学園No.1」「ザ・ヒットステージ」「ロッテ歌のアルバム」といった懐かしいバラエティーや歌番組の映像なども含め、前作に収録されなかった映像が集められています。
 
 93年の「ザ・ベストテン同窓会」での「エスカレーション」をはじめ、松尾和子の「再会」(「𠮷田正2000曲記念限り無き明日への歌声」)や石川さゆりの「能登半島」、かぐや姫の「神田川」(「ロッテ歌のアルバム」)、薬師丸ひろ子の「すこしだけやさしく」やミュージカルの「WHAT I DID FOR LOVE」(「’86オールスター初夢競べ大合戦」)など、あの頃のアイドルらしい持ち歌以外のナンバーも見逃せませんが、今回の注目は、やっぱり「awarded 日本レコード大賞」。
 
 新人賞の「ヤング・ボーイ」、ゴールデンアイドル賞の「スマイル・フォー・ミー」、金賞の「けんかをやめて」「エスカレーション」「唇のプライバシー」「デビュー~Fly Me To Love」が、貴重な部門賞発表の映像も併せて収録されているのですからね。大晦日の本選はCSでほとんど再放送されているので、コアな奈保子フリークにとってはノミネート時の模様こそ垂涎でしょう。
 「日本音楽著作権歌謡祭」の「北駅のソリチュード」といったレア映像も入っていますが、ファンにとって永久保存といえるのが「第7回日本作曲大賞」で優秀作曲家賞に輝いた「十六夜物語 」。作曲家・河合奈保として認められた誇らしいモニュメントですからね。
 
 なお、奈保子史上初のBlu-rayということで、映像はデジタルレストアを行い、音も新たにマスタリング(48kHz 24bit)されているそうですから、前作よりもクオリティはグレードアップ。
 パッケージは三方背ケースにデジパックと、前作と同じスタイルになる模様で、収録リスト&番組歌唱写真で構成された24ページ特製カラーブックレットも封入されるとのことです。
 今回もショップによって、アクリルスタンドやクリアファイル、ビジュアルシートなどの異なるオリ特が用意されているようですし、価格重視の方はネットショップの比較チェック(2025年9月末現在、21%OFFの 楽天ブックスが最安の模様)もお忘れなく!
 
 毎度言っておりますが、奈保子さんの映像集の見どころは、ナハハ笑い全開で何でもハイ!ハイ!とうなずいていた屈託のない正統派アイドルが、時には物憂げに、しっとりと落ち着いたブリリアントレディへと華麗に変身していく軌跡。
 楽曲でいうなら、振りも含めて70年代的なダサさを引きずったメルヘンポップスから、シンガー・ソングライターの提供曲で次第にアーティスト性を帯び、ビートポップスでイメチェンを図ったり、ピアノ弾き語りで自作曲を歌ったりと、音楽的成長の記録にもなっていますので、その変遷をたどるのも一興でしょう。
 
 いつも思いますが、70~80年代のアイドルシンガーはテレビをホームグラウンドにして人気を博したワケですから、こういったテレビでの歌唱映像の右に出るアイテムはないんですよね。かつてはBOXの特典的な扱いが多かった映像集も、奈保子さんや明菜のように何種類も出る今、同クラスで唯一出ていない聖子も早く続いてほしいものです。
 

(2025.9.30)

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