ナツメロ喫茶店

 ビバ!旧譜の新譜。紙ジャケからBOXまで、ナツメロ復刻盤&再発盤、コンピ盤などのレビューコーナーです。

#1254
郷ひろみ/わたしとひろみ~FAN'S SELECTION~
(2025.10.15発売、SRCL-13409、¥6,111<税込>) *完全生産限定盤

古希記念、ファンが選んだ初のB面ベスト!

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 1972年8月1日にレコードデビュー、当時16歳だった郷ひろみさんも、今年10月でなんと70歳。古希となるバースデイの10月18日と翌19日には日本武道館で記念コンサート「Hiromi Go at Nippon Budokan 2025 “THE GREATEST 70 SONGS”」を2デイズ開催と、第一線のアーティストとして精力的な活動を続けています。
 
 フォーリーブスの弟分として「男の子 女の子」で出てきた時から知る身としては、ゴーゴーレッツゴー、レッツゴーひろみ!などと声援を送るとともに、長い長い歳月の重みをあらためて感じた次第ですが、70曲を歌うという武道館公演に合わせて初のファンのセレクトによるベストアルバム「 わたしとひろみ~FAN'S SELECTION~ [CD+写真集]<完全生産限定盤>」のリリースが決定しました!
 これはファンクラブで行われた「私だけのひろみの1曲」を投票するという企画(投票は1人3曲で既に締め切り済み)なのだそうですが、なんと対象はシングルのカップリング曲だったとのこと。
 50周年を迎えた2022年にはオールタイム・ベスト( こちらで紹介)も出ていますし、普通のリクエストベストならどうしても似通った選曲になるでしょうからスルーしてしまうところですが、B面集とあれば話は別。大いに期待です!
 
 ちなみに、ひろみがこれまでにリリースしてきたシングルは、72年のデビュー曲「男の子 女の子」から今年5月発売の最新曲「 最強無敵のDong Dong Dong!」まで、111枚とのこと。カウントに多少誤差があるような気がするものの、今回の投票の対象はそれらのカップリングにつき「夢をおいかけて」から「GO!でおじゃる」までということになりますが、収録されるのは上位15曲だそうです。
 たった15曲とはレパートリーのわずか10分の1ほどですし、おそらく物足りないように思いますが、B面曲でもA面をしのぐほどの名曲が多いひろみですから、聴きごたえのある内容になるのは間違いありません。
 しかも、豪華三方背BOX仕様で、全シングルのジャケット写真が掲載された100ページ以上のブックレット付き。リクエストしたファンの名前も掲載されるようですし、価格は税抜き5,555円という記念プライスですので、アニバーサリーグッズとしても必携といえるでしょう。
 
 ちなみに販売施策も充実していて、ショップ別に5種類の購入者特典が用意されているとのこと。
  Sony Music Shop iconはオリジナル生写真(2種の内1種ランダム)、 楽天ブックスはアクリルスタンドキーホルダー、 Amazonはメガジャケ、 セブンネットショッピングはオリジナル生写真3枚組、その他 タワーレコードなど応援店ではポストカードだそうですので、予約の際は比較検討をお忘れなく。
 
 以下、余談になりますが、今回はB面へのリクエストというマニアックな企画につき、投票権がFC会員のコアファンのみでクローズだったのもしょうがないでしょうが、個人的にはリリースの一報を聞いた時点で投票する気満々でしたので残念。
 せっかくですので、この場を借りて「私だけのひろみの1曲」を選ばせていただきますと、外せないのはやっぱり初期の筒美京平作品群。B面はヒットが先決だったA面よりもレンジが広く、陰翳のついた名曲ぞろいですが、岩谷時子先生とのコンビでは「せのびした16才」(「小さな体験」)や「僕たち」(「裸のビーナス」)、「逢いたい君」(「魅力のマーチ」)といった青春賛歌がお見事。
 ワタシの場合、1曲となるとひろみの筒美作品の中で最高峰と思っている「さらば夏の光よ」(「恋の弱味」)=盟友・橋本淳さんとの映画主題歌にして名バラード=一択ですが、酒井さんの差配で楳図かずお先生と組んだメロウな「南の果実(くだもの)」(「寒い夜明け」)も推したいところです。
 変化球が認められるなら、筒美ヒットメドレー「マイ・コレクション」(「哀愁のカサブランカ」)という線もアリでしょうか。
 
 筒美作品以外では、都倉俊一先生による「光る河」(「バイブレーション(胸から胸へ)」)は同時期の後輩・高田みづえ「花しぐれ」の兄妹曲みたいで飽きませんし、話題性では自作詞&大沢誉志幸作曲のニューウェイブな「美音LANGUAGE」(「愛のエンプティーペイジ」)や、米米CLUB作曲の「ラジオに風が吹く」(「時をかさねたら」)、バブルガム・ブラザーズとのコラボ「Clapping in the Rain」(「ヴィーナスたちのシエスタ」)なども魅惑的。
 はたまた近年の流行に乗っかるという意味では、網倉一也作品の「HISTORY」(「マイ レディー」)や、事務所の後輩だった風見慎吾もカバーした林哲司作品「朝陽のプロローグ」(「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」)、松井五郎+大村雅朗コンビの「I Love Youの香り」(「サファイア・ブルー」)といったシティポップもオススメです。
 さらには変則的ではありますが、12インチの大江千里提供作「Cool(ロング日本語バージョン)」(「Cool」)も残したいですし、マキシCD以降のバージョン違いカップリング「GOLDFINGER '99(ESCAPE A GO GO MIX)」、「ワキワキマイフレンド(REMIX MAN Summer Vacation Mix)」、「なかったコトにして (Funky Disco,REMIX MAN MIX)」あたりもセレクトしたい感じですね。
 
 他にも、「ムー」の劇中歌だった樹木希林との「お化けのロック」をはじめ、東北地方で大プッシュされた「故郷は僕に微笑む」、ワム!のカバー「ケアレス・ウィスパー」、川谷絵音が詩を付けたバカラックのカバー「狐火」など、両A面扱いになったナンバーも必聴ですし、リミックスブームの真っ最中に出たリメイクバージョン「よろしく哀愁~HELLO SADNESS BOSSA VERSION」(「裸のビーナス~NAKED VENUS HOUSE VERSION」)や、松田聖子とのデュエットシングルのカップリング「さよならのKISSを忘れない」(「True Love Story」)などのイレギュラー盤も捨てがたいのですが、このへんはさすがに対象外でしょうか。
 
 と、あれこれ語って溜飲が下がったところで、ひろみの音源はサブスク&ダウンロード配信( こちらで紹介)で聴けますが、パッケージ派にとっては、やっぱりこうしたアイテムを所有することこそが喜びですよね。
 しつこくリクエストしておりますが、今後も、70年代のオリジナルアルバム復刻BOX「The 70's Albums」( こちらで紹介)に続く80年代オリアルBOXを期待したいところ。
 復刻がなかなか進まなかったのは、この50余年、あくまでも現役のアーティストとしてソニーに在籍し続けているのが大きな理由だとは思いますが、フォーリーブスとのジョイントを含め、ほとんどが未CD化のライブアルバムや主演映画のサントラも待ち続けております。
 

(2025.7.31)
 
 

*収録曲全15が決定しました!(2025.8.6)
・このメロディだけは
・バックステージ
・セーターに愛をこめて
・夢をおいかけて
・約束
・五時までに
・思い描いた場所に、君がいられますように…
・お化けのロック
・さらば夏の光よ
・幸せにできるから
・いま、ここにいる理由
・大人たちのFour Seasons
・愛してはいけないひと
・ジゴロ
・I Love Youの香り

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