和製マドンナだった90年代ライブがブルーレイ化!
先月8日には、恒例の夏コン「Pre 45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2024 “lolli♡pop”」がスタート。チケットは先行で完売となり、開幕前に追加公演が決定するなど、相変わらずの圧倒的人気を見せる松田聖子さん。
来年のデビュー45周年を見据えたツアータイトルや、今年もセルフのニューアルバムが出なかった(ジャズアルバム「
幸運にも、先日の大阪城ホールの公演をアリーナ前方(といってもS席です)で観覧することができましたが、歌声やパフォーマンスはもちろんのこと、心を許したファンだけに見せる聖子の表情や言動は、ライブ会場のみの醍醐味。今年はご本人の口から中央大学法学部通信教育課程を卒業した報告もありましたし、大阪は特にカオスとなるファン主導の勝手なリクエストコーナーも例年よりめいっぱいサービスしてくれた感じでした。
ここ数年、メディアへの露出がほぼゼロな状況にあるだけに、今年も元気な聖子を元気に見られる幸せを実感したといいますか、お盆の帰省にも似たホッとするような感情は年ごとに深まっていくようです。
さて、今年のセットリストでは、マドンナに傾倒していた90年代の人気セルフナンバーも披露され、あらためてその魅力を再確認したところですが、奇しくもここに来て90年代のライブソフト3タイトル「
聖子にとって最初のソニー時代のブルーレイ化といえば、スタートは2018年で、独身時代の3タイトル「ファンタスティック・コンサート レモンの季節」「 Seikoland 〜武道館ライヴ ’83〜」「 SEIKO CALL〜松田聖子ライヴ ’85〜」( こちらで紹介)が最初。
次が22年、結婚出産を経てカムバックした後、すなわち87年から90年までの武道館ライブ「 LIVE VIDEO Super Diamond Revolution 」「 Sweet Spark Stream」「 Precious Moment~1990 Live At The Budokan~」( こちらで紹介)でした。
そして今回はその続き、すなわち全米デビューを経て本格セルフ時代がスタートする91年から93年までのライブ3タイトルで、いずれもこれまでの倍近い約100分という長尺が特徴。コンサートの模様をたっぷり収録できるようになった時代になったことを証明するライフソフトです。
こうして商品化されるのは、2005年の25周年記念DVD-BOX「25th Anniversary Seiko Matsuda PREMIUM DVD BOX」以来19年ぶり。オリジナルリリースがVHSやLDだったため、この時が初DVD化でしたけど、何せ高額のBOXでしたから、今回の単品ブルーレイはコアなファンならずとも待望だった朗報でしょう。
内容を簡単にご紹介しますと、まず「
前年、全米でデビューアルバム「Seiko」を発表し、国内では全曲自作詞によるセルフ第2弾アルバム「We Are Love」をリリースした聖子。このライブは、アメリカ生活でお気に入りとなった歌を集めた洋楽カバーアルバム「Eternal」を出したタイミングとあって、それまでのライブとは一新。
「All The Way To Heaven」「Goodbye My Baby」といった全米でのオリジナルや「Hold On」「Here We Are」といったカバーなど、欧米色が満載のクールでホットなステージングが繰り広げられていますが、当時は聖子の精神性が変わったことがまざまざと分かる気がしたものです。
事実、当時はジャパンマネーが世界に物を言わせていた時代。一般的な感覚でも、それと比例するように日本人の欧米コンプレックスが露呈されたものですが、さすが日本文化の象徴として世界に送り出された聖子。
このライブはアメリカのショービジネスという真実を外からではなく内部から、それもど真ん中で見たことによって、希有な日本人エンターティナーとしての聖子の本能が開眼したと思える出来です。
それは、目標に定め「Into The Groove」「Crazy For You」といった歌のみならず、ヘソ出しの衣装や半裸のメンズを従えたダンスパフォーマンスまでをもコピーしたマドンナしかり、王宮イメージのセットのもと、「時間の国のアリス」や「ピンクのモーツァルト」といった自らのヒット曲にイメージを重ねたマリー・アントワネットしかり。日本でもてはやされたぶりっ子ママドルの松田聖子ではなく、否が応でもアメリカナイズドせざるを得なかったSeikoとして、彼女が体現したのは、日本人の欧米コンプレックスそのものだったのかもしれません。
そう考えると、あの頃、執拗なまでに聖子に批判的だった芸能記者からパンピーまで、今でいう“セイコガー”だった人には、ただ揶揄すべきアイテムに見えたブロンドのウイッグや外国人バックダンサー、そしてかのジェフやアランとの一連の出来事ですら、戦後ニッポンのカタルシスといいますか、戦後レジュームから脱却するために必要不可欠な行動だったと仮定しても、あながち間違ってもいないように思えるから不思議です。個人的には30年前に力説した時と同様、松田聖子は日本国の象徴だった、とマジで胸を張って言いたい気分です。
続く「
オープニングのダンサーのパフォーマンスやフランス語のナレーションも相まって、マドンナ的ヌーヴォー聖子の夜明けを感じて期待感バッチリ。
今も口パクやマンネリが取り沙汰される聖子ではありますが、このあたりのライブを見ていると、ショーとしての完成度を優先した狙いが理解できるような気がします。とはいえ、真相は出産後の復帰ライブ直前で声が全く出なくなり、名医によるのどへの注射で切り抜けた経験が元になっているのではないかと思っておりますけれど…。
決して贔屓ではなく実力での起用だったと思えるアランのパフォーマンスも見逃せませんが、「抱いて・・・」のロングヒットや「きっと、また逢える・・・」で高まったバラードシンガーとしてもの聖子もしっかり記録されている点も要チェックです。
なお、このライブの見どころと言えるのが、今日まで続くコンサートの基本となる形、すなわち前半戦はナウな聖子、後半戦は往年のヒットメドレーという構成がきっちり確立されたこと。「青い珊瑚礁」「天国のキッス」「時間の国のアリス」「天使のウィンク」と立て続けに展開し、アンコールの「夏の扉」で締めくくる怒濤の展開は圧巻です。
最後の「
メイクも衣装もセクシーでケバいイメージがどんどん強くなり、シングルではバラードづくなど、お水的要素が濃くなっていった時期ですが、それを打開したのは、久々に聖子らしいキラキラなポップソング「大切なあなた」のヒットでした。
主演ドラマ「わたしってブスだったの?」の主題歌となったことも話題に上ったものですが、あの役は素の聖子に近くて実にチャーミングだったのも歌のヒットに一役買っていたと思います。
前半はアルバム「DIAMOND EXPRESSION」を中心に構成していますが、「マイアミ午前5時」「セイシェルの夕陽」という後の定番セットが登場したのも特筆すべきでしょうし、聖子プロデュースでCDデビューも飾ったアランとの「SWEET MEMORIES」も見どころといえるでしょう。
全編を通じ、無邪気な草冠の妖精からマーメイド、シックなプリンセス、欲望の毒リンゴが似合う美魔女や、年齢も属性も不詳の飾り窓的メルヘンガールまで、聖子はまさにひとりディズニーのイメージですが、極めつけは、ミニーマウスの衣装で歌うアンコール「Rock'n Rouge」「天使のウィンク」でしょう。
後にディズニービデオのCMに出たり、イメージソングを歌ったりと愛娘の神田沙也加さんともども本家と実際にタイアップしていく聖子ですが、ここでのハマリ具合たるや! もしかしたらディズニーが日本で展開したのは、東京ディズニーランドと松田聖子だったのかも…という錯覚を覚えるほどです。
という、脂が乗りきった時期で声もよく伸び、燃える野心もガッツリ感じさせる頃の3タイトル。
ブルーレイ化にあたっては、新たにカラーグレーディングし、デジタル・リマスタリングを施して商品化。ジャケットは、統一ジャケだったBOXのDVDとは異なり、発売当時のVHSのジャケットをリサイズし可能な限り再現するとのことなので、BOXを持っていてもやっぱりブルーレイを入手したいもの。
また、 Amazonではビジュアルシート、応援ショップではオリジナルポストカードと、対象となるショップでは先着特典も用意されているそうなので、お早めにご予約ください。
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