ナツメロ喫茶店

 ビバ!旧譜の新譜。紙ジャケからBOXまで、ナツメロ復刻盤&再発盤、コンピ盤などのレビューコーナーです。

#1209
南佳孝 ALDELIGHT CITY POP COLLECTION 4タイトル
SOUTH OF BORDERMHCL-31001)・DaydreamMHCL-31002)・冒険王MHCL-31003)・LAST PICTURE SHOWMHCL-31004
2024.8.7発売、各¥2,640<税込> 
ALDELIGHT CITY POP COLLECTION」シリーズ/ハイ・ファイ・セット5作、ケン田村2作も同時発売!

CITY POP人気で、ソニー時代の4作が10年ぶり再発!

 先日、 こちらこちらで紹介したソニーミュージック「 ALDELIGHT CITY POP COLLECTION」シリーズの第 3回発売 11タイトル。
 2014年から翌15年にかけ、Sony Music Shopとタワーレコード限定で販売された「吉田保リマスタリングシリーズ」( こちらで紹介)の発売タイトルと同じではありますが、やはり南佳孝さんもピックアップさせていただこうと思います。
 
 佳孝さんといえば、1973年に松本隆さんのプロデュース第1作となったアルバム「摩天楼のヒロイン」で鮮烈なデビューを飾ってから今年で50周年。
 今となっては半世紀のキャリアまるごとシティポップというイメージがあるようですが、明確なスタートは76年のCBS・ソニーへの移籍から。担当の高久光雄プロデューサー(先月ご逝去なされました。ご冥福をお祈りいたします)が、従来のフォークやロックとは一線を画す“シティミュージック”というコンセプトを打ち出したことに端を発します。
 
 以来、数多の名作が生まれるワケですが、今回再発されるのは前述の吉田保リマスタリングシリーズと同じラインアップで、78年の「 SOUTH OF BORDER」、83年の「 Daydream」、84年の「 冒険王」、そして86年の「 LAST PICTURE SHOW」という4作。
 ちなみにこの4作がセレクトされたのは2014年当時、前年の名盤復刻シリーズ( こちらで紹介)で79年から82年までの4作(「SPEAK LOW」「MONTAGE」「SILKSCREEN」「SEVENTH AVENUE SOUTH」)が再発済みだったため、重複しないタイトルをという意図があったのだと思います。
 名盤復刻シリーズはオリジナルリリース時にセールス的成功を収めたアルバムというのが前提につき、その4枚になったようですが、名盤と誉れ高い「SOUTH OF BORDER」や「冒険王」はCD選書シリーズがまだ生きていたので外されたという背景もあったようです…。
 
 というワケで、今回の4作が特にシティポップみが高いということでもないでしょうが、名盤ぞろいですのでもちろん必聴。「モンロー・ウォーク」や「スローなブギにしてくれ」といった有名なヒット曲しか知らない人にこそお聴きいただきたいと思います。
 
 まず、池田満寿夫さんのリトグラフのジャケットから名盤の雰囲気が漂う「 SOUTH OF BORDER」。ユーミンが作詞し、大貫ター坊のデュエットコーラスが印象的な先行シングル「日付変更線」を筆頭に、全編オシャレなリゾートミュージックが展開されています。
 全曲のアレンジを手がけたのは坂本龍一さん、YMO前夜の3人も参加。トロピカル・サウンドの流行にも先鞭を付け、年を追うごとに評価が高った不朽のロングセラーです。
 
 ブレイク後の「 Daydream」は、一世を風靡した寺尾聰サウンドの生みの親として都会派ポップスの雄となった井上鑑さんのアレンジ。ロサンゼルスでトラックダウンを行い、スティーリー・ダンのエンジニアをやっていたエリオット・シャイナーが担当。奥村靫正さんが描いたジャケットもステキです。
 サントリー・サマーギフトの「昼下がりのテーブル」やマクセル・オーディオバッテリーの「ビート」などCMタイアップ曲も多数。トレンドのエスニックを取り入れたアーバン・リゾートの雰囲気もあり、また一つ幅を広げた印象のサマーアルバムです。
 
 デビューアルバムからの付き合いである松本隆さんとの共同プロデュースとなった「 冒険王」は、昭和の少年雑誌と同じタイトルや小松崎茂さんのイラストでも分かるように、2人の少年時代へのノスタルジーが鮮やかに映し出された傑作です。
 東京ディズニーランドやファミコンの登場などを背景にした、心の中の少年少女、ファンタジーというコンセプトは、松本さんが同時期にプロデュースした松田聖子のアルバム「Tinker Bell」と対になっているかのよう。佳孝さんも2曲提供しています。
 薬師丸ひろ子に提供しオリコン1位を獲得した「メイン・テーマ」と競作となった「スタンダード・ナンバー」を収録している、というのも大きな特長でしょう。
 
 松本さんとの共同プロデュース続編で、全曲井上鑑アレンジとなった「 LAST PICTURE SHOW」は、大好きな映画をモチーフにしたというコンセプトアルバム。
「理由なき反抗」「突然炎のごとく」「大人は判ってくれない」「華麗なるギャツビー」など1曲1曲に名画のタイトルが冠されています。
 
 なお、ALDELIGHT CITY POP COLLECTIONシリーズには、佳孝さん82年のベストアルバム「12 LINES +2」( こちらで紹介)が1第1回発売分にラインアップされていますので、初期のソニー時代入門編としてそちらから入ってみてもいいかも。
 手前ミソではありますが、2013年の40周年時に出た4枚組BOX「オールタイムベスト~CUARENTA~」( こちらで紹介、解説を担当させていただいております)は超お買い得ですので、ホントはまず最初にコレで全体把握してから各アルバムに…という流れをオススメします。
 
 また、7月にはカフェコンピの定番・ISLAND CAFEシリーズから「 ISLAND CAFE meets 南佳孝」がリリースされるとのこと。コレは、佳孝さんのソニー時代の音源からクニモンド瀧口(RYUSENKEI)さんがセレクトしたノンストップミックス企画だそうです。
 
 

(2024.6.15)
Sony Music Shop

 
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