ポニキャンの新・廉価盤ベストはオリカラ付き2枚組!
シリーズとしても、収録内容としても、メーカーの垣根を越えた企画がいとも簡単に実現する時代。大変に喜ばしい事実ではありますが、裏を返せば、昔は当たり前だった各メーカー独自の廉価盤企画が陰に隠れ、目立たない存在になっているんですよね。
レコード店全盛期、特約店が幅をきかせヒット盤を作り出していた時代を知る者にとってはちょっと淋しいものもあります。コロムビアならゴールデン・スター・デラックスやベスト16、ビクターはグランド・デラックスやベスト・ヒット・アルバム、EMIはゴールデン・ディスクや歌謡デラックス、ソニーならヒット全曲集やTHE BEST、そしてキャニオンはオリジナル・ベスト・コレクションというように…各社とも盆暮れのボーナス商戦にこぞってベスト盤企画を出していた日々が懐かしい…。
むろん現在でも老舗のメーカーなどでは、独自のベスト盤や廉価盤企画を毎年リリースしています。ほぼ同じような内容で繰り返し発売というのがほとんどでスルーされることが多いのですが、中には新たな企画や思わぬ掘り出し物が見つかることもあったりします。
今回ポニーキャニオンから発売されるシリーズがまさにそれ。近年は「決定盤!!」ベスト・シリーズを展開しタイトル数を増やしていたポニキャンですが、今年は「ザ・プレミアムベスト」シリーズとして一新。
2枚組で2,800円というプライスでゾクゾクリリースされているようですが、11月発売分には70~80年代のアイドルのカラオケ付き新ベストアルバムがラインアップされております。
ちなみにユニバーサルから「ザ・プレミアム・ベスト」シリーズが出ていましたが、あちらはSHM-CDでのワンランク上のベストでしたので、ポニキャンのシリーズとはまったく無縁のようです。
さて、ポニキャンのアイドル系2枚組ベストというと、2007年に出たオニピー発の好企画「SINGLESコンプリート」に勝るものはないと思いますが、今回は1枚がベスト選集、もう1枚がそのオリジナルカラオケという、アーティストによってはかなりレアな構成になる模様。
ラインアップには、斉藤由貴「 (仮) ザ・プレミアムベスト 斉藤由貴
特にシーちゃんや奈々ちゃんら70年代アイドルのオリジナル・カラオケは貴重だと思いますし、オリカラマニアの人も意外に多いと聞きますしね。
中でも今回、シリーズとしてのベストとしては、とても希有なアイドルが入っていることに注目したいと思います。そう、ユッコこと岡田有希子さんの「 (仮) ザ・プレミアムベスト 岡田有希子
予定では、ディスク1には「ファーストデイト/そよ風はペパーミント」から「くちびるNetwork/恋のエチュード」までの全シングルAB面に、発売中止となった幻のシングル「花のイマージュ」と2003年に新編曲でシングル化された「Believe In You(2003 Strings version)」をプラス。ディスク2にはそのカラオケを収録という構成になるとのこと。
ユッコの場合、再発売された贈りものBOX(こちらで紹介)やメモリアルBOXを除き、純然たるベスト盤としては、2002年にファン投票ベスト「 岡田有希子 All Songs Request
また、オリジナル・カラオケはその時のベストの選曲と唯一シングルで漏れた「哀しい予感」がBOXに収録されはしましたが、歌入りの方は企画の性格上シングルコンプリートにならなかったりしたものですから、今回の構成はファン悲願であり、ファンでなくとも納得の必携盤といえるのではないでしょうか。
もちろん永らくの封印を思えば、あのリクエストベストが現在に至るまでカタログで生きていること自体、奇跡的なことではないかという気もしますが、定番という意味でのベストとしては今回が初めてといえますし、こういう形でユッコのうたが残っていくことに、ファンの1人としてはホントに感謝申し上げたい気分です。
往年のユッコファンのみならず、新たな世代も気軽に買える感じの廉価盤が出ることこそ、ユッコのうたが生き続ける証となるワケですし。
これを機に、ユッコがあの出来事ではなく、うたで正当に再評価され、楽曲に恵まれた伝説のアイドルとして大切に聴き継がれていくことを祈っています。
なお、年末の廉価盤としては、12月5日にユニバーサルのゴールデン☆ベストシリーズが初回生産限定で一挙再発。なんと1枚ものが999円、2枚組でも1980円という驚きの価格です。
「 ゴールデン☆ベスト 早見優 筒美京平POPSベスト
(2012.9.24)