祝40周年! シングル集に続く百恵ちゃん懐刻盤 Part 2!
2009年、百恵ちゃんのブルスペ「 GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション(完全生産限定盤) 」から始まった“懐刻盤”。
廉価盤のゴールデン☆ベストに属しながらも、往年の芸能誌の付録歌本(個人的には決して「明星」ではなく「近代映画」のセンスだと思ってます)を思わせる豪華なオールカラー・ブックレット付きで大好評を博し、先の真理ちゃん(こちらで紹介)までゾクゾクと続いているシリーズですが、今年は2013年。
百恵ちゃんのデビュー40周年ということもあってか、原点回帰、百恵ちゃんの懐刻盤 Part 2(通常CD版「 GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション 」やカラオケ「 GOLDEN☆BEST orikara 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション 」はカウントしてません)がリリースされることになりました。
1973年に人にめざめる14才だった女の子も、もはや54才を数える2013年。長い長い歳月が経っていますが、百恵ちゃんの場合、今でもオリジナルアルバムがBOXや単品でいつでも買えますので、その現状を考えると、飢餓感の高い気軽なシングルB面集が妥当ではありますが、今回はなんと、全22枚のオリジナルアルバムからセレクトされた2枚組「 GOLDEN☆BEST 山口百恵 アルバム・セレクション 」とのこと。
メーカーには、まだオリジナルアルバムのハイブリッド初回紙ジャケの在庫も残っているようですし、コレを機にオリアルへと進んでみる新しいファンの動きにも期待したいところです。
気になる選曲は、ディスク1がファーストアルバム「としごろ」から「叱らないでね」、「青い果実/禁じられた遊び」から「悩み多い14才」、「15才のテーマ 百恵の季節」から「雨に濡れた少女」、「15才のテーマ ひと夏の経験」から「まぶしい視線」、「15才」から「名前のない時間」、「16才のテーマ」から「炎の前で」、「ささやかな欲望」から「野薔薇」「感傷旅行 」「空はこんなに青い」、「17才のテーマ」から「木洩れ日」「そして出逢い」、「横須賀ストーリー」から「陽炎」「GAME IS OVER」「いま目覚めた子供のように」「愛の暮色」、「パールカラーにゆれて」から「オレンジ・ブロッサム・ブルース 」「走れ風と共に」、「百恵白書」から「 I CAME FROM 横須賀」「歌い継がれてゆく歌のように」「『スター誕生』AGAIN」、そしてボーナストラックとして、76年の「Best of Best 山口百恵のすべて」から「初恋時代 」、78年の「THE BEST プレイバック」から「プレイバック Part 1」というベスト盤のみ収録されていたレアナンバーを追加収録。
続くディスク2は「GOLDEN FLIGHT」から「 BLACK CAB (ロンドン・タクシー) 」、「花ざかり」から「花筆文字」「ドライフラワー」「最後の頁」、「COSMOS(宇宙)」から「時の扉」、「ドラマチック」から「ラスト・ソング」、「二十才の記念碑 曼珠沙華」から「シュルード・フェロー」「横須賀サンセット・サンライズ」、「A Face in a Vision」から「おだやかな構図」「夜へ…」、「L.A. Blue」から「DANCIN' IN THE RAIN」、「春告鳥」から「春爛漫」、「メビウス・ゲーム」から「哀愁のコニーアイランド」「アポカリプス・ラブ」、「不死鳥伝説」から「不死鳥伝説」、「This is my trial」から「想い出のストロベリーフィールズ」「 Crazy Love」「This is my trial (私の試練) 」となっています。
初期が冷遇されているのは仕方がないにしても、リカットではなくシングルB面が初出のナンバーでそれ1曲しか選ばれてないアルバムがあったり、特定のアルバムから多く入っていたり、アルバム・セレクションという看板に偽りはなくても、そう言い切るにはちょっと無理も感じられますが、そこはファン層の厚い百恵ちゃんですからね。選曲には賛否両論あると思いますし、結局何がどう選ばれたとしても非難囂々の人は多いでしょうし、これが一つの落ち着きどころという感じでしょうか。
コンセプチュアルかどうかはさておき、アルバムもクオリティの高い楽曲と歌唱で定評のある百恵ちゃんですから、まだアルバムをちゃんと聴いたことのない方は、ぜひコレをトライアルととらえ、お気に入りが見つかったら単品のアルバムへと進むとか、はたまた通販で一気に全集BOXのコンプリート再発版「 Complete MOMOE PREMIUM 」や、ハイブリッド盤のオリアル紙ジャケコレクション「 山口百恵 22 Original Albums Collection 」を大人買いする方向へ行っていただければと思います。
もちろん、コアなファンは必携だと思いますので、ブックレットや最新リマスター目当てにお求めください。
あ、百恵ちゃんのアルバムはプレミアムやハイブリッドで一通りそろえていて音源的にお腹いっぱいで今回は見送るという人で、昨年出たトリビュート盤「山口百恵トリビュート・セレクション」(こちらで紹介)を未聴の方がいらっしゃいましたら、ぜひそちらの方をどうぞ。
(2013.3.27)