80's千里の名盤復刻・第2弾!胸キュンPOPな2nd!
今月10日、49タイトル(小林麻美が発売中止のためマイナス1)が一挙発売されたBlu-spec CD2による名盤復刻シリーズ(こちらで紹介)。ショップによってはCD選書以来の大展開がなされていたり、邦楽では久々の大スケール復刻となっていますが、ブルスペ2で音が格段に良くなったという声は多いものの、巷での盛り上がりはなんとなくイマイチの様子。
新たなラインアップが続くためにはやっぱり初回の数字が大事だと思いますんで、ちょっぴり不安でいたところ…早くも続編のリリースが発表されました!
今回はEPICを中心にした全20タイトルとのことですが、ウレシイことに我らが大江千里クンも3枚加わっています!
やっぱり第1弾でファンの皆さんが熱い反応を見せてくれたことが大きかったのではないかと思いますが、今回発売されるのは83年のデビューアルバム「 WAKU WAKU
今年もまた、9月に開かれる東京JAZZへの参加も決定。NYのジャズマンとしてますます磨きがかかっていますし、角川書店のおニューな電子書籍・ミニッツブックで「9th Note」の配信がスタートするなど(現在は「 9th Note/Senri Oe I 憂鬱のはじまり。: 1 (カドカワ・ミニッツブック)
今回の3枚は、陰陽併せ持つ千里クンのアルバムの中でも明るさが勝っているものばかり。大村憲司さんプロデュースのキラキラな初期2枚も、スッキリ抜けたスポーティーなオリンピックも、それぞれに傑作と言っても過言ではない出来です。
その中で、個人的にぜひともオススメしたいのは、セカンドにしてオリコン80位と初のチャートインを記録した「 Pleasure
このアルバムが発売された84年3月というと、千里クンが大学を卒業した時期。関西と東京を行ったり来たりしながら、日本一忙しい大学生をやっていた終盤の作品ですから、オリーブ少女&ポパイ少年も感涙、80年代キャンパスポップの集大成といえる出来となっております。
先行シングルとしてリリースされた「ふたつの宿題/恋せよシルビア」と「BOYS&GIRLS/三人目のパートナー」を含む全10曲は、本当に粒よりで、キャンパスを舞台に青春の光と影を映した名曲ばかり。
千里クンのソングライティングって、アップテンポもバラードもどっちもイケるオールマイティーさが特長だと思いますが、このセカンドでは、それが早くもきっちり浮かび上がっているのが見て取れます。
当時は少女マンガを熟読し、曲作りのヒントにしていたという千里クン。といっても単に何でもOKというワケではなく、「リップスティック・グラフィティ」というタイトルもパクっている小椋冬美的関係性というか、吉田まゆみ的構図というか、少女マンガの中でも一枚上手で、お洒落なモノだけをセレクトしていたのではないかと思いますね。
仲良しだったEPOや、デビュー前のTMネットワークがコーラスで参加。大村憲司さんのプロデュースとアレンジも、ファーストアルバムではスクエアだった部分がまろやかな印象に変わり、ぐんとロマンチックになった気がしますが、そういう感じが最も出ているのが、ミディアムバラードの「かわいいハートブレイカー」ではないでしょうか。
千里キッズに愛される2大名曲「BOYS&GIRLS」「ふたつの宿題」の影に隠れ、あまり目立たない作品ではありますが、個人的にはこのアルバムのマイベスト。いつ聴いても初めて耳にしたときの胸キュン気分が再現されますし、今も神戸の街を歩くたびに脳内でリピートされるナンバーだったりします。
ポパイというより、ホット・ドッグ・プレス的なプレッピーテイストのジャケットも、ホントにいとおしい1枚です。
むろん、独自のポップ感覚が新鮮で、「ガールフレンド」にキュンキュンくるファースト「WAKU WAKU」、硬軟取り混ぜオリコンベスト3入りを果たした「OLYMPIC」も、名盤の名に恥じない仕上がりですので、初買い、買い換え、買い増しともにオススメしますぞ。
余談ですが、ワタシが千里クンに注目し、その音楽を聴くようになったのは、デビュー当時に見た記事に「好きな歌手・南沙織」と書いてあったのがきっかけですが、実は、今日に至るまでずっとその延長線上にいるというか、あの時の因縁がそのまま続いていることを実感しております。
あれから30年、雑誌の特集に中学生の千里少年が買ったというLP「南沙織ギフト・パック」の写真が出ていたことに喜んだり、月刊カドカワの表紙撮り(篠山紀信さん撮影)でシンシアにお茶を入れてもらったというエピソードに驚いたりしつつ、ついには「Cynthia Premium」のライナーが「Senri Premium」のライナーへとつながっていったのですから。
そういう夢みたいな流れもあり、個人的な思いとしてはは、これまで千里クンの音楽とは無縁だったというシンシアファンの皆さんにも、ぜひ聴いていただけたらなあと思いますし、続く7枚目以降も、復刻が進んでいくことを心から願っています。
なお、今回の名盤復刻では、大沢誉志幸の7タイトル(「 まずいリズムでベルが鳴る
(2013.4.26)
*名盤復刻シリーズについての詳細は、特設サイトまたは
Sony Music Shop
をご参照ください。
復刻タイトルのリクエストもできます。