涙の引退劇を思い出す、いわくつきベストの続編!
本格的に活動を再開し、夏には新録音のアルバムまで出すという堀ちえみ。
そんな彼女の全シングルAB面コンプリート版3枚組ベスト「 堀ちえみ シングルスII for HYBRID-SACD
02年に出たボックス「堀ちえみBOX~82-87 ぼくらのベスト~」が今やお宝プレミア価格で取引されてるといいますから、買い逃した方には朗報ですよね。
しかも今回は、SACDも楽しめるハイブリッドディスクで、もちろんデジタルリマスタリングが施されてます。
さらにボーナストラックとして、2004年8月の同窓会コンサートで配布されたCDから「リ・ボ・ン(ぼくらのベストVersion)」を収録、しかもA面曲は楽譜掲載とサービス満点のリイシュー盤に仕上がっています。
実はこのベスト、引退が囁かれてた86年11月に出た「シングルス I」を焼き直したもの。
当時“I”と付いていたんで、「ちーちゃん、引退しないよなー」と確信したファンが多かったエピソードも残っております。
実はワタシもその一人でして、後藤次利とのスキャンダルで情緒不安定になってた堀ちえみを応援してたんですよね。顔がムクんでたかと思いきや、枯れた老婆のように激ヤセしちゃったり、同年の岡田有希子を連想させるような雰囲気もあったし…。
尾崎亜美作品にしてチョー名曲の「素敵な休日」以来、なかなかシングルが出ない、というのも不安をかき立てる要素でありました。
結局は87年3月いっぱいで引退しちゃったワケなんですけど、ラストシングル「愛を今信じていたい」ではいろんな心境が重なって、泣いた泣いた…。
彼女自身は疲れすぎてたせいか淡々としてて、まるで似合わないコムデギャルソンを着て歌ってた。あのビミョーなダサさにまたまた涙したもんです。
と思い出話に花が咲いてしまいましたが、ちょいダサいけどカワユイ名曲がいっぱいですし、推薦いたします。「待ちぼうけ」「とまどいの週末」「さよならの物語」の流れは、今聴いてもハッとしますし、「夕暮れ気分」の郷愁には鼻の奥がツーンとなります。
当時はすごいブーイングがありましたが、白井良明本領発揮の「Wa・ショイ!」は秀逸。
ワタシはこの曲と、「ザ・ベストワン」(「青い夏のエピローグ」B面)が堀ちえみの本質を的確につかんでるように思います。
お求めやすいプライスもウレシイお買い得盤ですので、ボックスをお持ちでない人は、この機会にぜひどうぞ。
(2005.5.23)